エクセルのAVERAGE関数は、データ分析の基本であり、その使い方をマスターすることは、ビジネスや学業において非常に重要です。この記事では、初心者でも簡単に理解できるように、AVERAGE関数の基本から応用までを丁寧に解説します。データの真ん中を見つめ、正確な情報を把握するための第一歩として、AVERAGE関数の魅力に迫りましょう。
1. エクセルのAVERAGE関数とは
1-1. AVERAGE関数の基本的な使い方
エクセルのAVERAGE関数は、セル範囲内の数値の平均値を求めるために使用されます。以下は、基本的な使い方です。
- セル範囲を選択します。平均を求めたい数値が含まれているセル範囲をドラッグして選択します。
- 関数バーに「=AVERAGE(」と入力します。
- 選択したセル範囲を入力します。例えば、セル範囲がA1からA10までなら、「A1:A10」と入力します。
- 閉じ括弧「)」を入力して関数を完了します。
- Enterキーを押すと、平均値が計算されます。
1-2. 平均値の小数点以下を表示する方法
デフォルトでは、AVERAGE関数は小数点以下を切り捨てて整数で表示します。小数点以下を表示したい場合は、以下の手順で設定できます。
- セルにAVERAGE関数を入力します。
- セル範囲を指定します。
- 関数バーに「,小数点以下の桁数」を追加します。例えば、2桁の小数点以下を表示したい場合は「AVERAGE(A1:A10, 2)」と入力します。
2. 他の平均を求める関数
2-1. AVERAGEA関数:文字列を無視して平均を求める
AVERAGEA関数は、数値と文字列が混在しているセル範囲でも平均を求めることができます。文字列は無視され、数値だけが対象となります。
2-2. AVERAGEIF関数:条件に合う数値だけで平均を求める
AVERAGEIF関数は、特定の条件に合致する数値だけを対象に平均を求めることができます。例えば、特定の部門の売上だけで平均を計算したい場合に便利です。
2-3. AVERAGEIFS関数:複数の条件で平均を求める
AVERAGEIFS関数は、複数の条件を指定して平均を求めることができます。例えば、特定の期間と特定の商品カテゴリに該当する売上だけで平均を計算したい場合に使用します。
2-4. TRIMMEAN関数:極端な値を除いて平均を求める
TRIMMEAN関数は、極端な値(最大値や最小値)を除いて平均を求めるための関数です。外れ値の影響を受けずに平均を算出できます。
3. 中央値を求めるMEDIAN関数
3-1. 平均と中央値の違い
平均値と中央値は異なる概念です。平均は数値の合計を数値の個数で割ったものであり、中央値はデータを昇順に並べた際の中央に位置する値です。
3-2. MEDIAN関数
中央値(Median)は、データセットの中央に位置する値です。平均値とは異なり、データを昇順に並べた際にちょうど中央に位置する値を求めます。中央値は外れ値(極端に大きいまたは小さい値)に影響されにくく、データの分布を理解する上で有用です。
以下は、MEDIAN関数の使い方です。
- セル範囲を選択します。中央値を求めたい数値が含まれているセル範囲をドラッグして選択します。
- 関数バーに「=MEDIAN(」と入力します。
- 選択したセル範囲を入力します。例えば、セル範囲がB1からB10までなら、「MEDIAN(B1:B10)」と入力します。
- 閉じ括弧「)」を入力して関数を完了します。
- Enterキーを押すと、中央値が計算されます。
中央値は、データの中央に位置する値を求めるため、外れ値の影響を受けにくい場合に特に有用です。データの分布を正確に理解するために、平均値と併用して活用しましょう。
4. 関数を使わない平均値の出し方
4-1. セル範囲をドラッグするだけで平均値を出す
セル範囲をドラッグして選択した後、エクセルのステータスバーを見ると、選択したセルの平均値が表示されます。これは関数を使わずにすばやく平均値を確認する方法です。
4-2. オートSUMを使って平均値を出す方法
オートSUM機能を使うと、選択したセル範囲の合計値をすぐに計算できます。その後、合計値をセルの数で割ることで平均値を求めることができます。
最後に
このブログ記事がエクセルのAVERAGE関数の使い方を理解するのに役立つことを願っています。エクセルでのデータ分析がより簡単かつ効果的になるように、これらの関数を活用してみてください。📊👍
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